新しく買った革製品。
大切に使いたいけどケアはどうしたらいいんだろう?
靴のケア方法は検索で出るけど、財布やキーケースは?
せっかく買ったのだから長く使用したいですよね。そのためにはどんなことに気をつける必要があるのでしょうか?
この記事ではそんなお悩みをサポート致します。
結論を言うと「ケアよりも雑に扱わないこと」が非常に大事です。
では何に気をつけるべきか、難しい道具がなくてもできる注意点をまとめました。
一生物の革製品を大切に長く使っていただく、是非ご覧ください。
道具の使い方は次回ご紹介します。
目次
ケアより重要!長持ちのために気をつけるべきこと
革小物のケアは長持ちさせるための秘訣になりますが、それ以上に大切なことがあります。お金もかからず、道具もいらないケア方法です。
◆注意すべき3大要素
まずは絶対に避けたい3大要素について紹介します。一発アウトではありませんが、気にしていないとあっという間に革がダメージを受けてボロボロに・・・なんてこともあります。
①水濡れを避ける
革製品に水濡れは大敵です。バッグや革靴であれば防水スプレーが可能ですが、革小物にスプレーをしてポケットに入れて持ち歩くのは少し抵抗がありますよね。
なかなか防水ができない革の財布やキーケースは意外と濡れやすいので注意が必要です。
多少の水濡れなら革が弾いてくれますが、雨に濡れる、洗濯機に入れるなどはかなりのダメージなので注意です。
濡れてしまうと革の持つ油分が飛んでカピカピになったり、カビが生える可能性が高くなります。
水濡れはアフターケアでなんとか復活可能ですが、せっかくの革小物の寿命が短くなってしまう原因の一つです。
②直射日光を避ける
次は直射日光です。特に保管時や長く置いておく時に注意が必要です。
多少の直射日光(使うときに日に当たる)は全く問題ありません。
直射日光に当たると、革の油分と水分が飛んでしまいガビガビになります。
こうなるとなかなか修復ができませんのでご注意ください。
③物を上に乗せない、投げない
最後に日常の使い方です。
財布の上に重い物を乗せたり、何かのカドがぶつかるような状態で放置していると革に跡が残ります。この跡は消すことができないのでご注意ください。
◆やってもギリギリ大丈夫なこと
うっかりミスでやってしまった!という場合について、焦らずでも大丈夫です。よくあるケースについて紹介します。
①地面に落としてしまう
革財布を地面に落としてしまった場合、やはり傷が付きます。
もちろん落とした直後は傷が目立ってしまいます。
ただ、良い牛革は自分からオイルを出し傷跡もだんだん滑らかになります。
「元通り!」とはなりませんが、傷が目立たない程度に滑らかになり、その財布の味にもなります。
切り傷のような深い傷は革自身も修復できないので取り扱いにはご注意ください。
②濡れた手で触り、すぐ拭く
例えば洗濯物の後、食器洗いのあと、トイレを出た後の手洗い直後など、手が濡れている場合があります。あまりにも頻繁だとダメージや汚れの原因になりますが、多少なら問題にはなりません。
特にこの2つは日常のあらゆるシーンでよく見られます。毎日何回もこれらがあると革もダメージを受けますが、たまになら大丈夫。
本革は丈夫なのでこれだけで壊れてしまう心配はありません。
◆長持ちのためにやった方がいいこと
革製品が初めての方でも、無理なお金を使わずにできるケアを紹介します。
よく使い、休ませる
大切なのはよく使うことです。
革はうっすらと油分を持っています。
また、革表面に刺激が与えられることでその油分が出てきてコーティングされます。
財布やキーケースはよく手に持つため、刺激が多く革が自分でコーティングしていきます。
そのため、使い込むたびに油分が出て深い味わいの色味に変化していきます。
自分の油分で水を弾き、汚れも弾きます。
無理にオイルを塗らなくても、使うだけで自分で自分を守ってくれるのです。
とはいえずっと使っていては財布もクタクタになります。
なので適度に休ませるのが大事です。
使わない日を月1回程度作り、風通しの良い日陰に置いておきましょう。
この時にクロスでホコリを取ったり、ブラッシングをしてあげると完璧です。
クロスはなんでもいいですが、ティッシュなど毛羽のある物で拭いてしまうと革表面に細かな繊維が付着して逆に汚くなるので注意が必要です。
財布やキーケースの手入れ方法と頻度
ではここからケアの内容について入っていきます。
本革を長持ちさせるために私たちができるケア、その頻度や方法について紹介します。
革小物のケアには様々ありますが、我々が日常的に行うのは主に次の3つです。
- 専用のクロスで拭く
- ブラッシングを行う
- クリームで保湿を行う
それぞれの頻度や効果についてご説明します。
◆小まめにやりたい:クロス拭き
クロスには次の効果があります。
- 表面のほこりを落とす
- 表面の汚れを落とす
- 余分な水気を取り除く
他にもクロスでクリームを塗ったり、汚れ落とし液を塗ったりと長い付き合いになる革製品とは切ってもきれない道具です。
日常的には乾拭きで十分です。
化粧水を触った手、汚れた手、汗をかいた手でたくさん触ったな〜という日は、水に濡らして固く絞ったクロスで全体を軽く拭き、乾いたクロスで乾拭きします。
もちろんこれを常にできれば文句なしですが、なかなかできないのが現実です。
例えば1ヶ月に1回、思い立った時などに行うだけでもかなり違います。
クロスはケア用のクロスがありますので、そちらを使用するようにしましょう。
◆小まめにやりたい:ブラッシング
ブラッシングには次のような効果があります。
- 表面のほこりを落とす
- 革に刺激を与えて油分を出す
- 劣化を防ぐ
ブラッシングの効果はものすごくあります。毎日やってる革製品と、全くしない革製品では保たれるツヤ感が全然違います。
綺麗な状態で長く持たせるためにもブラッシングは頻繁にやりたいです。
おすすめの頻度
理想:毎日
現実:1週間に1回〜思い立った時
理想は毎日ブラッシングですが、なかなかできないのが現実です。
毎日できなくても長持ちしないということはありませんので大丈夫です。
少しでもという意味でたまにブラッシングしてあげると綺麗に状態を保ってくれます。
おすすめのブラシ:馬毛ブラシ
ブラシは馬毛ブラシがおすすめです。馬毛ブラシは柔らかく、ホコリ落としやツヤ出しに最適です。
豚毛ブラシもありますが、硬い毛先のため革小物には向きません(靴にはとても良い)
ブラシは100円均一などにもありますが、すぐ抜けてしまうことがあります。
老舗のコロンブスさんの馬毛ブラシは抜け毛も少なく、しっかりとしているためおすすめです。
ミニサイズの馬毛ブラシは こちら 革小物にちょうどいいです。
靴にも使用できる大きめは こちら 財布全体をブラッシングできます。
◆数ヶ月~数年に1回:クリームやオイルでの保湿
クリームやオイルによる保湿には次のような効果があります。
- 革のツヤ感を保つ
- 革の乾燥を防ぐ
- しっとりとした肌触りになり綺麗に経年変化する
革も人と同じで、元々は牛の肌です。
そのため、油分が抜けたり水分が抜けたりするのを防ぐ化粧水のような役目が革用のクリーム・オイルになります。
靴やカバンと違い、頻繁に使う財布やキーケースには人の手の油分が移ります。
そのため、過剰にケアをしてしまうと油分が多くなり、逆に傷んでしまうことがあります。(人肌と似ていますね)
なのでクリームは必須ではありません。
よく使ってあげて、適度にブラッシングを行い休ませてあげることが重要です。
ただ、水に濡れてしまった後などにはオイルやクリームが必須になります。
念の為に持っておきたい方はレザーに合わせたクリーム・オイルを購入しましょう
ルガトーに使用できるオイルは こちら (ルガトーは油分が多いので基本的には不要です。)
ヌメ革に使用できるオイルは こちら
まとめ
長くなりましたが、伝えたいポイントは以下です。
- 水濡れ、直射日光、雑な扱いをしない
- 多少の傷はへっちゃら!
- 難しいケアの心配必要なし、適度な掃除とブラッシングを
ちゃんとした革製品を初めて使うから手入れ方法がわからない・・・。
そんな方も多いと思います。
でも大丈夫です。もちろん手入れが多い方が長持ちしますがそれよりも雑に扱わない方が大事です。
多少の傷、ブラッシングされない程度では革はダメになりません。
ですが水に濡れたり、日に当たる場所に放置されたり、ホコリまみれになったりするとすぐにダメージを受けてしまいます。
革は長く使える思い出の品になるので、しっかりと使っていきたいですね。
sumo56